モンスター音楽アーティストMONGOL800

インディーズ界のモンスターバンドと言えばMONGOL800です。

2001年の2ndアルバム「MESSAGE」は、インディーズ業界では例を見ない程の爆発的大ヒットとなり、一躍トップ音楽アーティストの仲間入りをした彼ら。

当時MONGOL800を知らない中高生はいないのではないかというほどの偉業を成し遂げた彼らの魅力は一体どこにあるのでしょうか?

1つの要因としては、もちろん曲の良さにあります。

決して悪い意味ではなくMONGOL800の楽曲は決して難しくはありません。実際に彼らの曲をコピーして演奏するコピーバンドなんかは初心者や高校生にも多く見られました。

しかし、当然ながら曲の良さとは楽曲の難しさとは比例しません。MONGOL800の楽曲はシンプルながらも飽きがこない、聴いていて癖になる「中毒性」があったかのように感じます。

代表曲である「あなたに」「小さな恋の歌」などもそうですが、構成は決して複雑なものではないのに、不思議と何度も聴きたくなるメロディです。

曲に強烈なインパクトはなくても、人を惹き付ける良い意味での「ゆるさ」がMONGOL800が大ブレイクした要因の1つだと言えるのではないでしょうか。

もう1つの要因として、特徴的な詞のある「琉球愛歌」や「矛盾の上に咲く花」等は特にその特色が強く出ていますが、MONGOL800の歌の詞には琉球愛をテーマとした曲が多く存在します。

彼らが故郷を想う気持ちが色濃く表現された詞は、等身大の心境が、時には攻撃的に、時には優しく書かれていて、その強いメッセージ性に人は心を打たれるのではないでしょうか。

そして彼らは当時、メディアには一切顔を出すことはありませんでした。実は、これもブレイクした要因の1つです。大抵の音楽アーティストは売れるため、自己アピールをするためには顔を出し、メディアを利用する事を考えます。しかし、MONGOL800はあえてその裏の方法をとりました。顔を出さないことにより、人はどんな人物がこの歌を歌っているのかを想像します。想像する事でよりMONGOL800というバンドに興味を持ち、さらに良い相乗効果を生み出すのです。