絶対的歌唱力が圧巻のSuperfly

女性ソロ音楽アーティストはバラードやラブソングでファンを魅了するアーティストが多いですが、Superflyはそこと一線を画しています。Superflyはロックなんです。ハイパワーなボーカルで、圧巻の歌唱力でロックンロールを歌う。これがSuperflyの魅力です。

デビュー曲「Hello Hello」はデビュー曲だからかポップな曲ですが、叙情的なメロディーの中にもギターが印象的で歌が上手い人が出てきたなという印象でした。そこでリスナーの心に入り込んだ後にリリースした2ndシングル「マニフェスト」でファンの心を鷲掴みにしました。歪んだベースのイントロでおっ?と思わせた後のギターのリフでノックアウトです。

この「マニフェスト」こそSuperflyの真骨頂であり、彼女の魅力が全て凝縮された曲なのです。
ブルージーな曲にパワーボーカル。女性音楽アーティストなのにカッコ良い。これぞSuperfly!!
なのですが、コアなファンの支持は高い反面、一般的には非常に知名度が低い曲です。

そしてこの2ndシングルを最後にメンバーである多保孝一はSuperflyを脱退し、Superflyの楽曲制作とプロデュースに専念します。
実はSuperflyにおいて多保孝一の存在は非常に大きく、Superflyの魅力の本質は「多保孝一が作りアレンジした曲を歌う越智志保」なのです。

多保孝一の作る、ちょっと懐かしさがあり、やや泥臭い曲やアレンジに越智志保のボーカルが乗る事で起こるケミストリーがSuperflyであると思います。しかしながら、2014年4thアルバム『Force』で多保孝一はSuperflyから離脱します。

越智志保のボーカルが好き、越智志保の歌が聴ければ満足というファンは何の影響もありませんが、多保孝一の楽曲を歌う越智志保に魅力を感じていたファンには2014年以降のSuperflyに少しですが変化を感じています。

その変化をどう上手く料理していくかが、今後のSuperflyの道でもあるでしょう。