音楽アーティスト、星野源の多彩な才能と軌跡

星野源といえば、今や押しも押されぬ日本のトップアーティストですが、その才能は音楽アーティストとしてだけでなく、俳優、文筆活動など多岐にわたります。アリーナクラスの会場を即日ソールドアウトにしてしまうパワーは、今最も旬な音楽アーティストだと言っても過言ではありません。しかしながら、星野源の活動が、ここまで全て順風満帆であったわけでなく、紆余曲折を繰り返しながら、彼の努力で勝ち取った成功であることは言うまでもありません。

星野源の音楽の原点は、バンドSAKEROCKにあります。2010年に星野源の高校時代の友人を中心に結成されたSAKEROCKは、実はインストゥルメンタルバンドであり、星野源はギターとマンドリンを主に担当しています。メンバーには浜野謙太も在籍していましたが、2015年に両国国技館でのラストライブをもって解散しています。

SAKEROCKの音楽性はジャズ、ファンクを基調としたものであり、一部の音楽ファンからは熱狂的に支持されていましたが、必ずしもCDのセールスに結びつくものではありませんでした。

俳優業では、2003年に舞台「ニンゲン御破算」への出演を皮切りにコンスタントの活動を続けており、2009年頃からは文筆家としての活動も始め、2009年には「働く男」を発表し話題になっています。

また、星野源の活動を振り返る時、忘れてはならないのが、くも膜下出血による活動休止です。2012年、2013年と2回の手術を不屈の闘志で乗り越えて、第一線で活躍する星野源の姿は、多くの人に感動と勇気を与えたことは言うまでもありません。

アルバムでは2015年に発売された「YELLOW DANCER」が最新作となっていますので、そろそろニューアルバムを聴きたいと思っているファンも大勢います。名曲「恋」以降のアルバムがどういったものになるのか、注目を集めることは必至ですし、そういった注目や期待に応えるのが星野源の音楽アーティストとしての実力なのです。