音楽アーティストB'Z稲葉浩志の魅力とは

稲葉浩志といえば、ギタリストである松本孝弘と結成したB'zのボーカリストとして1988年にデビューし、幾多のヒットチューンを世に送り出しています。その活動は2018年には、いよいよ30周年を迎えます。その間、それぞれのソロ活動を行いながらも、絶えず日本の音楽シーンをけん引してきたことは、まさに奇跡的なことです。

音楽アーティストとして、稲葉浩志の功績は誰もが認めるところですが、その出発点は、大学生時代に音楽雑誌『ロッキンf』に掲載されていた、音楽制作会社ビーイングが主催する「ビーイング音楽振興会(現・Being Music School)」のスクール生募集に応募したことから始まります。

その当時、ビーイングには、世界進出を視野に活動していたLOUDNESSなど、日本のトップバンドが在籍していたことでも知られています。稲葉浩志LOUDNESSのファンであることは、インタビューでも話しており、そのことでビーイングに心が動かされたのは間違いありません。

このことがきっかけで、稲葉浩志ビーイングに所属し、バンドでのデビュープロジェクトも始動していましたが、正式にバンドとして活動することもなかったため自然消滅してしまいます。稲葉浩志は、並行してメジャー・レーベルのオーディションを受験していますが、こちらも不合格となっており、稲葉浩志のデビューは暗礁に乗りかかっていましたが、丁度、自らのプロジェクトに参加させるボーカリストを探していた松本孝弘が、稲葉浩志のデモテープを聴いてB'zが結成されることになったのです。

稲葉浩志の素晴らしいのは、その歌詞にあります。日本語詞ではあまり使わないような、日常生活の中で使用する話し言葉を積極的に取り入れており、独特の世界観とリズムを醸し出しているのです。また、年齢を重ねても衰えなハイトーン・ボイスは、誰にでも真似ができるものではありません。これからも音楽アーティストとして、稲葉浩志には様々な楽曲を聞かせてほしいものです。