年齢を重ねても活動を付けている音楽アーティストは魅力的

音楽アーティストの中には、若い世代の人たちが当然たくさんいて、彼らには多くの同世代のファンが付いています。しかし時々思うのですが、彼らの中で10年、20年経った後にも音楽業界に残っていて、また今応援してくれているファンたちの多くが、変わらずに応援し続けてくれているような人たちは、いったいどれくらいいるのでしょうか。音楽というのは流行によって売れる、売れないが大きく変わって来やすいもので、今は大変な人気を誇っている音楽アーティストでも、その流れが変わったら一気に売れなくなってしまうかも知れないと考えると、もちろん大変やりがいのある素晴らしい職業だとは思うのですが、活動を継続し続けることが難しい、厳しい職業だとも思ってしまうのです。つまり、年齢を重ねても根強いファンがいて、活動を続けられている音楽アーティストはとても幸せで、また本人の才能も努力も素晴らしいものなのだろうと思います。

最近音楽番組を見ていると、ある音楽アーティストが80歳を迎えたことを記念して、彼に影響を与えられたという芸能人が何人もお祝いの言葉を贈っている姿を見ました。その人は永遠の若大将と言われる加山雄三さんで、80歳になったとはとても思えないような元気な様子で出演していたのですが、その姿は若いころと比べると当然かなり年を取って見え、またお腹周りも太くなっていました。私はたまたま若大将シリーズという、彼が若い時に出演していた人気映画シリーズを最近何本も見ており、その中での彼の若々しく溌剌とした演技や、劇中で披露される素晴らしい歌の数々に触れていたため、80歳になった現在の彼の姿とのギャップに、登場してきた時には少し驚きを感じてしまいました。しかし彼が往年の名曲を、彼のファンだという何人もの音楽アーティストと一緒に歌い始めると、これぞ若大将と言いたくなるようなかっこ良さを感じさせてくれたのです。その姿を見て、やはり長い間活躍できるスーパースターと言われる人たちは、お年を召しても魅力的だということを再認識することができました。