音楽アーティストが使うギターは安価なギターと何が違うのか

音楽アーティストが使っているギターは、1本で数十万円もする高価な物になっています。ヴィンテージギターともなると価格は天井しらずであり、更に高価な品物です。これらのギターと安価なギターには、各所に大きな違いがあります。音楽アーティストに愛されるメーカーのギターには愛用されるだけの特別な理由があるものです。

まず、ギターそのものの品質が違います。ギターは精密機器と言って良いほど、緻密な計算に基づいて作られるものです。音楽アーティストが用いる高価なギターは、使われている木材がしっかりしていて加工技術も優れています。良い木材と優れた技術で作られたギターはネックの歪みが極限まで抑えられており、演奏しやすく雑音も混じりにくくなるのが特徴です。

また、ギターの音に与える影響も大きなものです。例えば、音楽アーティストの中でも特に音の質にこだわる方は塗装に使う材料や薄さにもこだわっています。ギターの大半は木材でできていますが、その表面は分厚い塗料で覆われた状態です。この塗料が音質に影響を与える為、音にこだわる方ほどこだわりが強くなります。音質を悪化させにくい塗料を極限まで薄く塗るという事も行われますが、傷が付きやすく湿度管理も大変でまさにプロ仕様と言えるものです。

この他にも、搭載されている電装品が異なります。エレクトリック・ギターやエレクトリック・アコースティックギターは、この電装品の違いで音が大きく変わる事もあるくらいです。腕の良い技術者は安価なギターから良い物を選びだして、電装品を上手く加工して良い音を出すといった器用な事ができる人もいるくらいです。電装品は日々進歩して新しい物も次々と登場しますが、一方で長い間変わらない定番の物もあり新旧が混在する世界でもあります。

これらのように、音楽アーティストのギターは多くの面でプロに選ばれる良い特徴があるものです。有名なメーカーだけでなく、一般にあまり知られていないプロご用達のメーカー等もあり、その世界は意外に広く深いものがあります。