今なお活躍する音楽アーティストのデビュー当時

今なお活躍するバンド形態の音楽アーティストの代表と言えばMr.Childrenでしょう。デビュー当時~黎明期を知るファンは、現在30代後半~40代前半あたりではないでしょうか。青春時代にMr.Childrenの楽曲で育った彼らにとって、初期の頃のMr.Children楽曲には多くの思い入れがあるはずです。メジャーな曲以外の楽曲に焦点を当て、振り返ってみましょう。

1992年に『EVERYTHING』と『Kind of Love』がリリースされます。全体的な特徴としては、透明感のあるヴォーカルの声と若々しいどこか少年の心情を表現するような歌詞、飾らないシンプルな演奏だといえるでしょう。収録曲『CHILDREN’S WORLD』は「秘密基地」「仲間」「大人の声に聞き耳たてて」など、少年の心理を上手く表現しているため、当時少年だった人はこの曲に自分を重ねて聴くことができたのです。イントロの疾走感のあるメロディーを聴くだけで自分が少年だったころの事が鮮やかに蘇ります。『Kind of Love』には、シングルとして出された曲も収録され、売り上げが伸びた事から、たくさんの人が耳にしました。最後の『いつの日にか二人で』は、切ない恋の様子を歌詞にしています。ピアノ基調の演奏で、ヴォーカルの甘く切ない歌声がとても合います。中学生であれば、共感できる部分もたくさんあるので夜中に好きな人の事を思い浮かべながら聴き入ったことがあるファンも多いはずです。当時中学生だった「恋」というものを表現してくれた楽曲だったのではないでしょうか。その他にも『車の中でかくれてキスをしよう』のように、少しドキッとする楽曲や『グッバイ・マイ・グルーミーデイズ』などリズミカルに恋の行方を表現した楽曲もあります。Mr.Childrenこの後、破竹の勢いで活躍し、多くの音楽アーティストに影響を与えていきます。

このように、青春時代によく聴いていたアルバムには当時の思い出も一緒に収録されているのではないでしょうか。仕事や家の事で疲れてしまった30~40代の人は、もう一度あの曲を聴いて少年時代に戻ってみるのもいいかもしれませんね。