ギターを演奏する音楽アーティストがライブ中に踏むもの

音楽アーティストと呼ばれる人たちの中で、裏方ではなく舞台に立つ人は基本的にボーカリストと演奏者に分かれます。


バンドの場合、一番の花形はボーカリストですが、演奏者の花形といえるのはギタリストでしょう。ボーカリストとほぼ同じ人気、知名度を得ている人も珍しくありません。
当然、そういったギタリストはライブでも注目されますが、彼らをよく見ると演奏中に足で何か踏んでいることがあります。ギタリストはライブ中、いったい何を踏んでいるのでしょうか。


実はエフェクターと呼ばれる機械を操作しているのです。激しい曲をよく演奏するロックバンドであっても、バラード曲がレパートリーの中に大抵あります。バラード曲の場合、ギターの音が歪んでおらず、クリアになっていることが多いですが、ライブだと激しい曲とバラード曲で音を切り替えなければなりません。その切り替えはエフェクターで行うのですが、エフェクターのオンオフは足で操作するようになっているため、ギタリストたちは演奏中に足でスイッチを踏んでいるというわけです。


ギタリストに限らず、音楽アーティストはライブ中にいろいろなものを操作しています。例えば、シンセサイザーの演奏者の場合、曲によってシンセサイザーのスイッチで音を切り替えますし、ベーシストもギタリストと同じくエフェクターの操作を行います。


そのため、プレイヤーは楽器をうまく弾くことだけではなく、エフェクターを使っての音作りや操作についても精通している必要があるのです。


ただ、プレイヤーによってはエフェクターが嫌いという人もいます。そういった人はどのように音を切り替えているのかというと、アンプのイコライザーやスイッチを使っています。ギター用のアンプの場合、特定のボリュームを上げることで音が歪むようになり、そのボリュームを0にすればクリアな音になるので、エフェクターを使うことなく音を変化させられるというわけです。


ただ、レコーディングでならアンプの調整はいつでも自由にできますが、ライブ中にアンプのところまで行ってボリューム操作をするのはあまり現実的ではなく、エフェクターが嫌いな人でも最低限、必要なものを用意して操作するのが普通です。