音楽アーティストの輝く個性の根底には

受け継がれる魂は音楽アーティストのルーツでもあります。素朴な音楽は血でつながってゆくもので、学ぶだけでは習得できないものです。現在の大御所ロックバンドでもかつては若手ミュージシャンとして、さらに大御所のブルースギタリストなどと共演していました。現代とは違って昔はブルースギタリストは知る人ぞ知るという存在であり、広く知られていませんでした。

 

大御所のブルースギタリストたちも人気の若手ロックミュージシャンと共演することで、次第に多くの人々の知るところとなって、伝説的な存在として語り継がれるようになりました。ルーツミュージックを基本としたロックバンドはブルースの魂を根底に持っていながら表面的にその影響をあらわさずに、まったく独自の解釈で新たな音楽として自分たちの演奏を展開してきました。

 

それは様々な形に派生していき、現在の形のロックミュージックが作られていきました。ロックミュージックは純粋にそのカッコよさも楽しめる音楽です。才能のある音楽アーティストは演奏する技術だけでなく、それを見た少年たちが憧れる存在でもあります。ただ何となく聴いているだけは気が付かない部分でもディテールは組み込まれていて、楽曲をより魅力的にしています。

 

マチュアのバンドがコピーしてみて何か物足りないと感じるときは、足りない何かを探してみる必要があります。表面ばかり見ているだけでは気が付かない部分は、自分で演奏してみて初めて気が付くものです。音楽アーティストがひとつひとつの音をどれだけ大切にしているかを気が付くことが大切です。

 

派手なギタープレイは目立ちますがプロの演奏とアマチュアの演奏を比べてみると、そのエンターテイメント性の有無に気が付くことができます。派手なリードギターを弾かなければならない理由と、派手なリードギターが弾いてみたいとでは演奏は根本的に違ってきます。その曲の中で、ギターがいかに効果的に作用するかをまず最初に考えてみることが必要です。