音楽アーティスト横山健が若手バンドからも慕われる理由とは

横山健難波章浩恒岡章と結成したハイスタンダードのギタリストとして、1990年代に日本のメロディックパンクを牽引してきた立役者であり、最重要人物だと言っても過言ではありません。また、2000年代に入るとBBQ CHIKENSでの活動を経て、ソロとして活動し若者を中心に熱狂的な支持を集めてきました。近年では、もはや再活動はあり得ないと言われていたハイスタンダードを復活させ、17年ぶりのニューアルバム「THE GIFT」を発表するなど精力的に活動しています。

音楽アーティストとしての横山健の魅力は、音楽に対して常に真摯な姿勢であることと、ファンを非常に大切にしていることです。例えば、ハイスタンダードの活動はデビューからこれまで一貫してバンド自身が運営しています。これは、大手プロダクションやレコード会社と契約することで、自分たちの音楽が加工されてしまうことを嫌ったことが根底にあります。また、ライブ終了後は物販ブースにメンバー自身が立って販売するスタイルも横山健らが確立したと言っても過言ではなく、新たなバンドの在り方や活動方法を示したことは、後に続くバンドに大きな影響を与えています。

そしてなんといっても素晴らしいのが横山健が作り出す楽曲の数々です。攻撃的だけれども、どこかロマンティックなメロディーは、英語詞でありながら一度聴いたら口ずさんでしまう親しみやすさを兼ね備えており、ライブ会場ではファンの大合唱が響き渡っています。また、使用ギターについては長い間ナビゲーターのレスポールをメインとしていましたが、最近では日本で初めてGRETSCHから横山健モデルが発売されるなど、ギタリストとしても非常に高く評価されています。

ここ数年はテレビ出演も数多くなっている横山健ですが、その理由は自分たちが様々な番組に出演することで、若手バンドたちにもテレビ出演のチャンスが回ってくると考えているからです。横山健は音楽アーティストとして、また、若手バンドの兄貴分として、今後の活動も期待されているのです。